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宝塚市議会議員 伊福よしはる 活動日記


宝塚市議会議員 伊福よしはるの日々の活動をつづります
by ifuku_yoshiharu
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地方自治体における予算編成と財政計画 第1日目

地方自治体における予算編成と財政計画 第1日目_a0084645_14162372.jpg
今日から2日間、日本経営協会主催の研修に参加します。

今回の研修では、NPMの重要なポイントである成果を重視した予算編成の考え方を学びたいと思っています。

講師は、財政や行政評価に関して、いつも勉強させてもらっている 稲沢克祐 関西学院大学教授 です。


◎第1日目は、


◆まず、わが国の自治体を取り巻く現状認識

今までは、物や建物に投資をどんどんやってきた。

しかし、インフラ資産の維持管理・更新投資のシミュレーションは、2020年を超えるとお金がなくなり、更新投資ができなくなる。

そのため、今後は「ファシリティー・マネージメント」が必要。

ファシリティー・マネージメントとは、

①財産の統廃合、集約化、総量縮小

②建物の計画的な保全、長寿命化 をいう。


・簡単に言えば、いらないものは持たない。

逆に、いるものに対しては、徹底してお金をかける。これが大切。という考え方である。



◆これまでの伝統的な行革の問題点を直感的に理解していく


・予算シーリングの2つの限界

①量的限界
  予算シーリングとして、毎回0.9を5回掛けると → 0.5 当初の
  また、0.8を3回掛けると 当初の0.5 になる。

②質的限界

一律10%カットの場合、本当に必要な事業に予算が回らず、本来カットすべき事業にも十分な予算が残ってしまう。



◆NPMによる行政改革の思考と流れ

NPMは、成果が基準。

・2つの論理:「させる」か「任せる」か

  (枠配分予算)
    任せる
成果 →→→→→ 分権化(原課に任せる)
   ←←←←←
    させる
   (行政評価)

枠配分予算にしたからには、行政評価をしっかりやらせなければならない。

つまり、任せっきりはダメ。評価をきっちりする必要がある。



・3つの視点(3つのE)

VFM:税金(投入資源)に対して、最も価値あるサービスを提供すること。

VFM = 成果↑/コスト↓


①Economy(経済性):投入(インプット)の最小化を図ること

②Efficiency(効率性):結果(アウトプット)の最大化を図ること

③Effectiveness(有効性):結果(アウトプット)を通じて成果(アウトカム)を達成すること



・3つのEのプロセス展開 (基本的な考えで重要)

<経済性>  <効率性>   <有効性>
 投 入    活動・結果量    成 果↑
-----×------×------ = 成果↑/コスト↓ = VFM
 コスト↓    投 入↓    活動・結果量

(矢印が付いていないモノは、一定と考える)

ここで言う、「投入」「成果」は行政評価で表せる。

「コスト」管理は、公会計改革が必要。

効率性とは、アウトプット/インプットのことである。



2.予算編成改革の理論と実践

◆予算編成の問題点

①増分主義
税収の増分を分配することで、施策の順位付けを行う。
増額分、新規分だけ、見直しを行う考え方。


②投入統制
投入段階で統制してしまえば、資源を使うときに権限なし。成果主義との矛盾。

③単年度予算
行政の仕事は、複数年度ですすめる仕事なのに、予算は単年度でよいのか?
予算の使いきりの弊害。

④現金主義
コストの過少評価につながる。
発生主義を用いると、この部分は減価償却で表されるようになる。



◆予算編成改革の方向性-NPM改革の視点から

①戦略計画と業績測定-集権的予算配分

②枠配分予算と業績測定-分権的予算配分

③中期財政計画・複数年度予算

④インセンティブ予算

⑤発生主義会計の導入


・枠配分予算は、能力のない部課長だと、全く機能しない。


・四日市市の行政評価は、

総合計画9章立て → 重点施策4本

1.地震対策
2.環境政策
3.教育-少人数学級
4.国道1号線の道路政策


       トップダウン予算
     予算・資源・スケジュール
戦略 →→→→→→→→→→→→ 集権化
    ←←←←←←←←←←←←
      行政評価(施策評価)



        枠配分予算
成果 →→→→→→→→→→→ 分権化(NPM的予算編成)
    ←←←←←←←←←←←
     行政評価(事務事業評価)


・集権的予算配分では(四日市市の場合)

ハード事業は、1000万円、ソフト事業は100万円で、市長がトップダウンで決定していく。

協議は、市長、副市長、財政課、各担当で行う。



・これらをまとめると、

集権化:トップダウン(施策評価で管理) と 分権化:原課に任せる(事務事業評価で管理)

家づくりで例えると、骨組みなどの躯体を作るのが市長のトップダウン、集権化。

あとの内装は、各部課長に任せる、分権化 となる。


・財政計画と行政評価

       | PLAN           | DO | SEE
--------------------------------
長期    |長期財政シュミレーション|     |
(10年)  |基本構想・基本計画   → 実行  →(政策・施策評価で良い)
--------------------------------
中期    |中期財政計画       → 執行 →数値目標評価(・・・・・まとめ直し)
(3~5年) |実施計画         → 実行  →施策評価
--------------------------------
短期    |予算             → 執行 →決算
(1年)   |年次計画          → 実行 →事務事業評価





3.中期財政計画

中期財政計画とは、実は「中期財政見通し」である。ベストをつくしても必ずしも合わないもの。

どうすれば、見通しから計画になるのか?


歳入・歳出の推計 →→→→→→→→→ 戦略的財政計画
(現状・トレンド)        ↑
             実施計画・行革計画


それは、目標と実際のずれを、実施計画や行革計画の改善案を必ずだし、そのズレを埋めていくことが重要である。

つまり、実施計画の見直し、行財政改革の強化の見直しが必要である。



◆財政計画を連結環とした総合計画・行財政改革計画の連動

 総合計画(実施計画)
 ↑          ↓
 ↑          ↓
財政計画  ←  行革計画

成果志向の予算編成は、総合計画、財政計画、行革計画の3点セットが必要。

今までこの3つの連携ができていなかった。


枠配分予算に対して、きっちりと評価担当として、意見を言わなければならない。

枠配分予算を削る権限はないが、チェックするという機能がなければ、仕組みは回らない。


今日はここまで。

by ifuku_yoshiharu | 2011-07-21 23:15
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