今日は、市立病院特別委員会の視察で、愛知県豊川市にある豊川市民病院へ視察に行きました。
この病院は、平成19年に自治体立優良病院表彰を受けております。
自治体立優良病院表彰とは、地域医療の向上に大きく貢献し、健全な経営努力をした病院に対して総務大臣が表彰するものです。
◆この病院の大きな特徴は、病床利用率が100%を超えている点です。
100%を超えるということは、常にベットが満杯ということです。
ちなみに、宝塚市の場合は、70%弱です。
この病院のベッド数が一杯なのは、この当たりの地域には総合病院が少なく、競合しないのです。
宝塚市の場合は、中規模の病院が近隣にあるため、ある意味競合しています。
豊川病院においても医師数が少ないかというと、この医師不足の時代にしっかりと医師を確保されています。
その方法をお聞きすると、研修体制をしっかりと行っている点と、病院内のざっくばらんな雰囲気作りをあげておられました。
看護師の離職率も5,6%だそうです。
それに、名古屋市立大との関係が強固にできているそうです。
この大学1本といっても過言ではないとおっしゃられていました。
また、隣の新城市では、医師数が激減し経営がおぼつかない状態だと言います。
そこで、豊川市民病院では、新城市の夜間診療に医師を派遣しているそうです。
それぐらい、医師が充実しているんですね。
それに、新城市が病床数を減少させる代わりに、豊川市民病院のベット数を増床させるとおっしゃってました。
本当に医師が充実している病院では、自由に病院経営ができるのだな~とつくづく思い知らされました。